ごみ集積ボックスをアングルとワイヤーネットでDIY!
ステイホームのゴールデンウィークになったので、今年はがっつりDIY作業をしました。
作ったのはごみ集積ボックスです。市販の物はゴミステーションと呼ぶようです。
程よく自然豊かなわが家のまわりには鳥がたくさんいます。当然カラスも多いです。
生ゴミの日にはゴミ集積所をカラスに荒らされて困っていました。カラスは結構大きい鳥なので近くに寄られるとかなり怖いです。
そこで自治会で相談すると、カラス対策の補助をしてもらえることになりました。
市販のゴミステーションも検討してもらいましたが、大きさの割に費用がかかりすぎるので、夫がDIYで作って材料費を補助してもらうことで落ち着きました。
今回はアングルとワイヤーネットを使った、お手製ゴミステーション作りを紹介します。
4月10日過ぎから構想を練り、デザイン決め、サイズ決定、素材探し、そして実際の制作まで約一月かけた力作になります。
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ごみ集積ボックスのデザイン決めと素材探し
まずはどんな形にしたらいいのか考えました。
「これはいい!」と思ったゴミ収集場所を実際に見て回って、使っている素材や構造のアイディアを参考にしました。
箱型でとびらにフェンスの素材を使い、斜め上に向かって開ける構造の自作ゴミ集積ボックスを作っているところがあり、とても使いやすそうだったので、それをモデルにしてデザインを考えました。
集積所のスペースを測ってから、使えそうな素材を探すために大きなホームセンターを見てまわりました。
いくつかの案の中で最終的に決めたのが、カラーアングルを柱にして枠を作り、扉や壁には網ではなくてワイヤーネットを取り付ける方法です。
アングルは強度十分で、ワイヤーネットは比較的軽くてゴミの匂いがこもることもなく、カラスに少しくらい突かれても破れることはありません。
この素材にする決め手になったのが、ホームセンターでアングル棚に斜めにフラットバーが取り付けられているのを実際に見たことでした。
これができるなら、扉を斜めに取り付けるための枠を作ることができます。
こうして作りたいデザインが決まりました。
次に、サイズと構造を考えます。
ごみ集積ボックスのサイズと構造の決定
サイズと構造は予算にも直結するので、何度もパターンを変えて試行錯誤しました。
実際にないアングルのサイズでは作れないので、アングルのカタログをもらってきて、実際にあるサイズでパズルの様に組み合わせました。
そして扉や壁にするためのワイヤーネットは予算内に収めるため、まずはネットで検索して金額を調べ、めぼしいものを探してから実物を見に行き、実際に使う商品を決めていきました。
そして、アングルを連結する金具などの細かい部品の数を出していきました。
このときに役に立ったのが、iPad とApplePencil です。
Procreate というアプリを使ってスケッチを書き、必要な部品ごとにフィルター分けして部品の数を数えました。
構造の中心となるアングルとフラットバーを色分けして数えます。
壁と扉になるワイヤーネットは前面の部分は欲しいサイズがなかったので、力技でカットすることにしました。
実際に図を書いてみたことでイメージが明確になり、必要な部品の数を正確に数えることができました。
必要な部品の数が出揃ったら、材料調達をします。
3つのホームセンターで資材を揃える
予算1万5千円を考えていたので、3つのホームセンターで資材探しをしてどこで何を買うのかを決めました。
メインの素材であるアングルとワイヤーネットはカインズが一番経済的に揃えられたので、大型部品はネットで注文しました。ネット購入に対応していない部品もあって、その分は夫が会社帰りにカインズの店舗で買ってきました。
黒い亀甲アミ、扉取り付けのための金具、結束バンド、60×60のワイヤーネットなど、カインズで取り扱いのないものやカインズより安く買えるものは、ケーヨーデーツーとジョイフル本田の2つのホームセンターで、休みに入ってから買い揃えました。
こうして、ゴールデンウィークの始めに材料調達が終わりました。
ちょっと予算オーバーしてしまい、全体で1万6千円を超えてしまいました。
買い揃えた資材です。
材料が揃ったところで、いよいよ組み立てます。
アングルとワイヤーネットでごみ集積ボックスを作る
結構大きなものなので、パーツ毎に家で作ってから、集積場所に持ち込んで組み立てることにしました。
パーツ作りは室内にレジャーシートを敷いて行いました。
- 天板を組み立てる。
まずは、150×30サイズの天井部分を作ります。
アングルで四角い枠を作りその上に2枚のワイヤーネットを取り付けます。
結束バンドを使ってアングルとワイヤーネットを固定します。
- 斜めの部分になるフラットバーを挟んで、足をつけてアングルキャップをはめます
- 前面用のワイヤーネット(150×60)を半分にカットします。
金鋸でワイヤーネットを横半分に切ります。半分を扉の様に開けられる仕様にするためです。切断面をヤスリがけして整えて手持ちのタッチアップペンで塗って乾かします。
- 前面用のパーツを作る。
60×150 のアングルの枠を組み立ててネットを取り付ける。
向かって右側は固定するため裏面に、向かって左側は、扉にするため表面に取り付けます。取付は固定金具と結束バンドを使います。
【右側】上側と右側を結束バンドとネット取付金具で取り付けます。
【左側】縦のすべての穴に結束バンドで止めて、扉として開くようにします。
- 扉を取り付けます。
扉になるワイヤーネットを金具に通してアンカーにビス止めします。
取付金具の形をアングルに合わせて曲げていきます。金具を取り付けるために一度取り付けた上面のワイヤーネットは一部取り外しました。
上面のワイヤーネットを戻して、結束バンドで再びしっかりと取り付けます。
扉を上に上げられるように、取付金具の角度を調整します。
- 結束バンドで取手を取り付けます。(3本)
- 2枚の扉がついた後方部分と半分が扉になった前面部分との2つのパーツができあがりました。
- 集積場所に持ち込んで全体の形を組み立てます。
先に作っておいた2つのパーツを斜め部分のフラットバーで連結します。
足の部分をフラットバー2本で連結します。
- サイド部分に亀甲アミを貼ります。
- 仮の設置が完了しました。
扉を上に開けてゴミを入れます。
新聞など重たいゴミは下の扉をあけて入れることもできます。
- ゴミ集積ボックスが動かないように壁に金具で止めます。
- 使いやすくする一工夫
収集員さんが作業中にフタが閉じないように止められる様、S字フックと太いヘアゴムで扉抑えを付けました。
フタがあたって塗装がはげ、アンカーがサビないようにクッションをつけました。
- 設置後少しグラつきがあったので、壁側の側面下部分にも30と60のフラットバーを入れて補強し安定させました。
ゴミ集積ボックスを製作した感想
カラスにごみを荒らされてしまうので、ごみ集積所をなんとかしたいとずっと思っていました。カラスよけネットは設置していましたが、捨てた後のネットの被せ方が不十分なときもあって、カラスの被害がずっと続いていました。
今回、物理的にカラスがごみに触れない様にしたことで、これからはごみを荒らされることはないと思います。
ごみを捨てる側も今までよりも便利になったと思います。
ハンドルのついたフタを持ちあげてゴミ袋を入れることができるので、カラスよけネットをまくり上げてゴミ袋を中に入れてペットボトルの重りをのせるよりは格段に楽です。
フタ2個と前扉の3箇所が開くので、収集員さんもゴミを取り出しにくいということもないと思います。
夫と二人であーでもないこーでもないと構造を考えたのが、実を結んだと思います。
素材にアングルを選んだのは大正解でした。
支柱に空いたたくさんの穴は、ビス止めだけでなく、亀甲アミをワイヤーで止めるための穴にもなり、コンクリートの壁に取り付けるための穴にもなりました。穴の長さが広くてビスを止める場所に自由度があるため、中途半端な長さになった側面の下部分も2本のフラットバーを重ねて縦の支柱と一緒にビス止めすることで対応することができました。
思った以上に自由度がある素材でした。そして強度も十分です。
そして結束バンドは思った以上に強度がありました。
上面と前面のワイヤーネットとアングルの固定に使いましたが、かなりがっちりと固定されて、もしかしたらネット取付金具がなくても結束バンドだけでの取付でも強度は十分だったかもしれません。
屋外で使うので、耐候性という紫外線に強い素材を選びましたが、耐久性は今後わかっていくと思います。切れても補修が簡単なのも結束バンドの便利なところです。
几帳面な夫は、細かい部分を丁寧に修正していました。
フタとアングルのサイズがぴったりすぎて、フタを開けるときに壁にこすれるため、サイドバーにナットを挟んで隙間を作ってこすらないようにしたり、フタが前面のアングルとこすれるのを防ぐのにゴムのクッションをつけたりと使いやすくする工夫をこらしていました。
一番苦心したのは、コンクリートが思った以上に硬くてドリルの刃を3本も折ってしまったところでしょうか。
成功のポイントは複数のホームセンターで資材探しをしたことだと思います。特にアングルにワイヤーネットを吊り下げるための金具は思ったようなものをみつけるのにずいぶん探しました。配管を壁に取り付けるための部品らしいです。
そんな努力のかいあって、とても使いやすいものができあがりました。
まさに力作です。
ご近所さんにも好評で、夫は近所の方々に褒められてホクホク顔でした。
努力が報われるのはやはりうれしいものです。設計図と積算を担当した私も達成感でいっぱいです。
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